株式、債券などの投資商品に長期間投資を続けることで資金を増やしていくことができるとされています。今回は長期投資の魅力を解説していきます。
長期投資とは、文字通り、資産を長期間持ち続ける手法です。日々の値動きではなく、長い目で見た収益に注目するやり方で、その魅力は「①収益が安定する」こと、「②複利の力が活きる」ことです。
長期投資の魅力その①収益が安定する
下のグラフをご覧ください。投資期間が1年の場合、リターンは -39%~+47%まで大きな幅があります。たくさん損をする人もいれば、たくさん得をする人もいるということです。一方、投資期間が20年の場合は、リターンは +6%~+17%です。投資期間が長くなればなるほど、リターンの振れ幅が小さくなり安定していきます。驚くことに、20年以上と投資すればだれ一人として「損していない」とされています。
出典:JPモルガン・アセット・マネジメント「Guide to the Markets®U.S.2Q 2020」より
長期投資の魅力その②複利の力が活きる
複利というのは、利息計算方法の一種です。ただの利息計算と侮ってはいけません。複利には、あのアインシュタインに「人類最大の発明」と言わせたほどパワーがあります。計算方法は複利の他に、単利というものがあります。
- 単利…最初の元手にだけ利息がつく計算方法です
- 複利…最初の元手に加え、それまでの利息を合わせた金額にも利息がつく計算方法です
下の図をご覧ください。元手100万円の資金を30年間、5%で運用した場合のそれぞれの金額の推移です。オレンジ色の線が単利で、結果は約250万円、緑色の線が複利で、結果は約432万円、その差は約182万円と驚愕の結果ですね。
100万円を5%で運用した場合の利息金額
単位:百万円 | 1年目 | 2年目 | 3年目 | 30年目 | |
単利 | 5 | 5 | 5 | 5 | |
複利 | 5 | 5.25 | 5.51 | 20.58 |
いかがでしょうか。投資期間が長くなると、資産は複利の力で爆発的に増えていきます。「収益の安定性」と「複利の力」を理解して数十年先を見据えて資産運用をしていきましょう!
コメント